モトローラ6800CPUボード(SBC6800)で電大版TinyBASICを動かす (5) ROMや周辺機器準備とスイッチON!

MIKBUGまたはVTL用のEPROM

SBC6800基板には28pin DIPのEPROM(8kB)を装着するソケットがあります。

私は基板を作成し始めたとき EPROM/EEPROMライタを持っていなかったので、スイッチサイエンスから書き込み済みEPROMを購入しました。

TL866CSなどEPROMライタをお持ちの方でEPROMなどを自前で準備する方は、データパック
入っている 機械語モニターMIKBUG(MIKBUG.HEX)かスタンドアロンで動くVTL言語(VTLSA.HEX)をEPROMへ焼きこむ必要があります。
技術資料のPDFに詳細手順があります。

2764型、27128型、27256型のどれでもOKです。2732型の場合はちょっとテクが必要の模様です。

またEPROMだと書き込みした後の消去に紫外線ランプ(殺菌灯)が必要ですが、EEPROM(フラッシュ)で安価なものが出回ってますので私はそちらをオススメします。
(CAT-28C256P、HN58C256などが動きました。オレンジピコさんや若松通商さんで@数百円で手にはいります。)

☆私は後日TL866CSを入手したので、MIKBUG+電大版TinyBASIC+VTLをまとめてEEPROMへ焼きこんで便利になりました。
こちらはまた別途まとめたいと思っています。

【まとめたEPROM作成の記事(古風平凡さん)】⇒ MIKBUG プチ拡張 (Old MC6800)

シリアル-USB変換、ACアダプター

技術資料のPDF部品表に従って部品集めしていると意外と見落としがちなのが、6pinピンヘッダ接続用のシリアルケーブルと、ACアダプタです。(後ろの方の「運用に必要となるもの」に書いています。)

  • ACアダプタはわりと一般的なものなので 部品屋さんによく置いてあります。
  • 6pipnピンヘッダ接続のシリアルケーブルですが、私はスイッチサイエンスで安く売ってたFTDI USBシリアル変換アダプター Rev.2を買いました。小型で安くて良いです。

電源ON & 通電確認

ここでICをソケットに装着して通電したくなりますが、ちょっとだけ心を落ち着けて+5VやGNDが正しく配線されているかテスターで確認したほうが無難です。+5VとGNDのピンアサインはチップによって違うのでデータシートなどを確認してください。
私はこの次に作ったSBC6809ボードでCPU電源部のハンダ不良のため動かないと大騒ぎしたことがあります。とほほ。

パソコンとの接続とMIKBUGの稼働確認



ここまで準備が整ったらSBC6800基板にACアダプタ電源、6pinシリアル端子にシリアル-USB変換をつなぎ PCまたはMacでターミナルソフトを準備してスイッチONです。
SBC6800ボードはCPUとRAM/ROMとシリアル制御チップのみでビデオ出力はないので、昔で言うところのテレタイプライタの代わりにパソコンのシリアル端末ソフトを使います。
私が大学時代の研究室に鎮座していたミニコンピューター(三菱製)は紙テープリーダーとシリアル接続のテレタイプライタ(ガシャガシャとうるさいやつ)がついてました。それといっしょの構成だなぁと思うとちょっと感慨深いです。

  • Windowsの場合は端末ソフトはTeraTERM一択だと思います。USB-シリアル変換をつないだときに出てきたCOMポートを指定して起動しましょう。
  • Macの場合は わたしはscreenコマンドを使用しました。
$ screen /dev/tty.usbxxxxxx 9600

※ /dev/tty.usbxxxx は シリアル-USB変換をMacにつないだときに/devディレクトリを観察(ls -ltrとか)しているとみつかります。

無事に MIKBUGの入力促進プロンプト “*” などが出てきたら成功!!

次は電大版TinyBASICの導入

SBC6800基板でモトローラ6800CPUが動き出し、機械語モニタMIKBUGが無事動きましたので、次は 高校時代(!!)から憧れていた電大版TinyBASICを動かしたいと思います。

コメント

  1. @Leo_yumesichi より:

    この記事を読ませていただいて、NAKAMOZU TINY BASIC をSBC6800で
    動作させてみようかと思いました。続きを期待しております。手元には
    電大版BASICソースプロのカセットテープもあります。

  2. kuninet より:

    @Leo_yumesichi さん
    コメントありがとうございます! 電大版BASICを動かしたあたりについて、忘れないうちに書き留めたいと思ってます ^^) ダンプリストを根性で入力したのと、bit誌のコピーを取り寄せてクロスアセンブラでオブジェクトを作ったのと2パターンやってみました。

    NAKAMOZU TINY BASIC がSBC6800で動いたら、ぜひBLOGで紹介ください! 期待しています。