小ネタです。両面スルーホール基板から部品を外したい場合、ハンダ吸収線では吸い込みきれず、はんだシュッ太郎でも苦戦していましたが、先日買った エンジニア SS-02がたいへんよかったのでご紹介。
ハンダシュッ太郎
数年前に部品外し用機器として、はんだシュッ太郎NEOを購入しました。
ニクロム線ヒーター45Wで、こて先の先端に穴があいてて、うしろにピストンがついてます。
けっこう強力でスルーホール部品のハンダも吸い取ってくれる優れもの。ちょっとお手入れを怠っていて、しだいに吸わなくなったりしてたが、こいつのおかげでPC-8001の故障したICを外したりできまして大変重宝してました。
温まるのに時間がかかるのと、先端が金属の こて先なので密着性がいまいち。あと、ニクロム線ヒーターのせいか、コテ先がどんどん熱くなる気がします。がんばって同じところをなんども吸収していると、片面基板ではランドが剥がれてきてしまいました。
エンジニア はんだ吸収機 SS-02
Twitterでエンジニアのはんだ吸収機 SS-02が先端が、シリコンで密着できて使い勝手が良いということを書かれている方がいらっしゃいまして買ってみました。
わりと小ぶりな感じですが、中のバネはなかなか頑丈です。先端に短めのシリコンチューブがついてまして、ヘタってきた時用に予備がついてます。
また予備部品でシリコンチューブが売ってます。わたしは一緒に買いました。
これ自体にヒーターはありませんので、半田ごてで対象の箇所のはんだを溶かしながら横からシリコンチューブを密着させてスッポンする感じ。
RTC-4543SA モジュールの細ピンヘッダを外してみた
そのうち別記事で書こうと思いますが、PC-8001 FM音源 YM2203ボードのサブボードとして作ったRTCボードが不調で、どうも秋月電子 RTC-4543SAモジュールにわたしがつけた細ピンヘッダが細すぎた気がして交換したかったのです。受け側の基板側は、1列 丸ピン用ICソケットをつけてまして、どうも合わなかった模様。
左手で慣れない半田ごてをにぎり、右手に吸収機SS-02をもつというスタイルで吸い取ってみました。1回〜2回 はんだを吸い取って、次の吸い取りセッティングでレバーを押しこむと、吸い取った半田が薄皮みたいな感じで先端から出てきます。はんだシュッ太郎だとパイプに溜まったりしましたが、こちらはわりとクズが出てきやすいので良い感じです。
対象基板が小さかったため、ちょっと完璧に はんだを吸い取りきれませんでしたが、最後に半田吸収線でのこった はんだをお掃除したら細ピンヘッダを外すことができました。やった〜♪
たぶんはんだ吸収線だけでは、両面スルーホール基板なので外すのは至難の業だったと思います。また別の片面ユニバーサル基板でSS-02を使ってみたところ2ランドのはんだがいっぺんに吸収できたりして、たいへん強力でした。対象基板が固定されててシリコンチューブが密着できると、かなり強力に吸うようです!
エンジニア 吸収機 SS-02良いです
たまに(というか、ちょくちょく)部品をつけまちがって、はんだ吸収線とか、はんだシュッ太郎のお世話になる私ですが、この吸収機 SS-02があれば かなりの確率で部品を外すことができそうと思ってます。うっかりさんな私には強い味方となりそうです!
コメント