基盤にICソケットやバイパスコンデンサ、DCジャックなどをはんだ付けが終わったら、クロックオシレーター代わりのPICの焼き込みです。
参考技術資料はこちらのPDFファイル。各種ファイルもこちらにあります。
クロック&リセット信号用PICとシリアルクロック用PICの焼き込み
モトローラ6800CPUは、最近のCPUみたいにみたいにクロックオシレータ内蔵ではないため外部に作る必要があります。MC6809やMC6802などはクロックオシレータ内蔵なので水晶振動子とコンデンサを追加すれば動くんですが…
使用するPICは12F1822で、2個使います。部品代としては100円程度。近所の部品屋でも売ってました。
SBC6800ではPICにプログラムを焼きこんでクロック発生装置にしています。プログラムも公開されてますがクロック発生パラメータを設定して while(1) で無限ループしてる感じ。
PIC焼き込みに必要なもの
PICへプログラム焼き込みのためには以下のものが必要です。
- パソコン(MacとかWindowsパソコン)
- PICライター
- 以前はPICライター基盤を自作したりする必要がありましたが、、いまやPICを出しているmicrochip社のPICkit3一択でありましょう。最近PICkit4が出たらしいです。
- 最近のPICは実装状態でプログラムを書き込む ICSP(In Circuit Serial Programming)というやつで書き込むみたいです。PICKit3みたいなプログラマから数本の接続でOK! 今回は基板実装した状態ではなく、別の環境で書き込んだあとSBC6800へ実装しました。
- PIC開発用IDE MPLAB®X IDE
- 今回ソースコンパイルは不要ですが、インテルHEX形式のファイルをPICへ書き込むために必要です。
PIC書き込みで失敗→PICマイコンプログラミング・アダプターキット
ちなみに、PICへの書き込みですが PICKit3自体は数年前wに購入していたものの、まっっっったく実施したことがない状態でした。DIP 8pin PICへPICKit3で書き込むという記事はGoogle検索するといろいろと見つかるので、書き込むときだけブレッドボードで仮配線でイイヤと思っていたのです。が….
電源の+と-を間違えて3個買ったPICチップのうち2つを壊しました。….orz
というわけで、私のようなウッカリさんは以下のようなPICKit3に取り付けるアダプタを使うのが超絶オススメです。
DIPパッケージ・PICマイコンプログラミング・アダプターキット【MPIC-DPPA】
PICへの書き込み
技術資料のPDFに手順が書かれていますが、PICへ書き込むためのインテルHEXデータはデータパックにはいっています。
- 書き込み用インテルHEXファイル
- クロックオシレータ&リセット(IC7) : mc6800crgen.hex
- シリアルクロック用(IC8) : osc1536.hex
書き込み時手順と注意
わたしはPICKit3とマルツパーツのPICマイコンプログラミング・アダプターを使いました。
- MPLAB X IDEをダウンロードしてMacへ導入
- PICKit3をMacのUSBポートへつなぎ、MPLAB IPEを起動
-
データパック](http://www.amy.hi-ho.ne.jp/officetetsu/storage/sbc6800_datapack.zip)のインテルHEXデータを読み込み。
- Source: のところのBrowseボタンで 書き込み用のインテルHEXファイルを読み込みます。
- PICの種類を選択
- DEVICEは “PIC12F1822″を選択
- PICへConnectしてProgramボタンを押してPICへ書き込み
- PICKit3経由でPICマイコンチップへ接続して”Connect”します。(青枠のあたり)
- うまく接続できたら”Program”ボタンでPICマイコンへ書き込みます。(“プログラム”とはPICマイコンへ書き込みことを指します)
わたしがMacを使ってPICKit3で書き込みしたときに気がついた点を以下に書きますと…
- PICKit3から電源供給する設定とするため、Advanced Modeモードにする必要がありました。(外部電源を供給するなら設定は不要のはず) ちなみに、パスワードを聞かれますが、ダイアログをよく読むと “microchip”だよって書いてあります。
- 8pin DIPのPICを2つ焼き込むので、区別がつくようにシールなどを貼っておくのがオススメです。
これで2つのクロック用として使うPICが焼けました!
コメント
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